ファーウェイ・ジャパンは2025年2月7日に「2025年Q1新製品発表会」を開催。耳掛けオープン型イヤホン『HUAWEI FreeArc』を世界初公開すると共に、ハイエンドイヤホン『HUAWEI FreeBuds Pro 4』の発売を発表。自動血圧測定できる『HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計』の新機能についても紹介した。
世界に先駆けて公開された『HUAWEI FreeArc』。カラーはブラック、グレー、グリーンの3色。
自動血圧測定や心電子測定が可能な『HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計』
発表会ではまず『HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計』のエキサイティングなニュースが伝えられた。本製品は2024年12月6日より、クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」にて支援受付を開始。約1か月後の2025年1月8日には累計支援額が1億円を超え、1月30日には支援人数が3199人、支援総額1億6000万円という多大な指示を得て終了した。
『HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計』(市場想定価格6万280円)。ブラック(フルオロエラストマーベルト)とゴールド(ホワイトレザーベルト)の2色を用意。
「ここまで多くの皆さんに感心を持っていただき、ご購入いただけたことは、我々の予想を超えるものでした。この結果を踏まえて2月13日より一般発売することを決定しました」と、ファーウェイ デバイス 日本・新規事業開発部 本部長の王子田敬一氏。
本製品の一番の特徴は、日本の管理医療機器の血圧計を内蔵したウォッチで、いつでもどこでも血圧測定ができること。着席だけでなく、立ったままでも測定可能。自動血圧モニタリング機能を起動することで24時間、睡眠中も血圧の変化を測定することができる。
ウォッチを心臓と同じ高さに配置して安静にして測定。
今回、新たに日本のプログラム医療機器認証を取得した心電図モニタリング機能が搭載され、ウォッチの下ボタン(電極)に約30秒間触れることで、電気信号を読み取って波形を記録する。測定した心電図レポートはPDFデータとして出力でき、医師に共有することも可能。この心電図機能は『HUAWEI WATCH GT 5 Pro』にも搭載されており、ウォッチを最新バージョンにアップデートすれば無料で利用できるようになる。
心電図の測定と記録が可能。いつでもどこでも測定できる。
『WATCH D2』では血圧、心電図、睡眠中呼吸乱れ検知、血中酸素レベル、皮膚温、平均心拍数、ストレスという最大7つのヘルスケアデータを表示。タップするだけでミニ健康診断のように様々な項目を測定し、現在の健康状態を可視化することができる。
「この機能を活かして、この度、ヘルスケアアプリ『HELPO』との協業により、HUAWEI healthユーザーが24時間365日、医療従事者と繋がる体制を構築しました。チャットでの健康医療相談、自宅に居ながらのオンライン診療など、医療サポートを受けながら手軽に健康管理が可能です」と王子田氏は説明する。
HUAWEI healthユーザー限定のHELPO特別プランが2月13日より登場。
このような専門的な健康管理機能に加え、ランニング、サイクリング、登山など、80種類以上のワークアウトモードに対応。『WATCH D2』のベルトは血圧測定のために、空気が送り込まれるカフパーツがベルトと一体化した造りになっている。だがベルトはワンタッチで簡単に着脱できることから、汗に強いスポーツ専用の付け替えベルトの発売も予定する。
『WATCH D2』の主な機能。バッテリーは約6日間持続する。
ファーウェイのウェアラブルは世界中の健康シーンをカバーできるソリューションを提供。病院や介護施設などでのデジタル健康管理はもちろん、従業員の健康状態管理や業務効率化にも貢献することができる。
発表会では『WATCH D2』の新しい取り組みについても紹介された。その1つがテクノクラフトの「従業員健康みまもりシステム」で、GPSを活用し、ゴルフ場のキャディやトラックドライバーなど働く人の健康と業務を管理。そしてもう1つがenstemの「Nobi for Driver」や「MAMORINU」などのサービスで、健康状態を可視化することで業務改善と安全管理を行なうことができる。
HUAWEI WATCHとの取り組みを説明するテクノクラフト 執行役員の松葉健一氏。
スマートウォッチによる健康管理システムを説明するenstem 代表取締役の山本寛大氏。
世界に先駆けて日本でお披露目された『HUAWEI FreeArc』
次にファーウェイ デバイス 日本・プロダクトマネージャーの大城浩輝氏が登壇。『HUAWEI FreeArc』を世界初公開した。これはファーウェイ初の耳掛けオープン型イヤホンだ。
『HUAWEI FreeArc』(市場想定価格1万8800円)。「GREEN FUNDING」にて2月7日より支援受付開始。
本体には形状記憶合金が特徴のニッケルチタン合金を使用。イヤホン表面の液状シリコンは、医療用カテーテルに使用される肌に優しい素材で、アレルギー反応を起こしにくいため、長時間でも快適な着け心地を実現する。「『FreeArc』は革新的なデザイン設計ですべての動きに快適さを提供します」と大城氏。
デザイン設計では1万件以上の人間の耳のデータを分析し、人間工学に基づいて最適化した。耳にしっかりフィットするので、激しい運動でもどんなステップでも落ちにくくなっている。重量はわずか約8.9g。前部、中部、後部の3つの重量バランスを最適に設計することで、装着時の安定感が得られた。また、ファーウェイ初のIP57防水規格に対応しているため、運動で使用した時の汗や雨の時にも安心して使用できる。
音質にもこだわり、高感度ドライバーユニットを搭載。ユニットには高性能ネオジム磁石が内蔵されているため、高い駆動力で小型ながら大音量を実現することができた。ダイナミック低温アルゴリズムによりパワフルな低音にも対応。そのほか、トリプルノイズキャンセリングや音漏れ防止設計なども搭載する。約10分充電で約3時間の音楽再生が可能。充電ケースを含めて約28時間の音楽再生を可能にする。
高感度ドライバーユニットで優れた音質を実現。
プロランナーの神野大地氏がゲストとして登場し、実際に『FreeArc』を使用した感想について語った。「とにかく軽量で、ランニング中はもちろんですが、長時間使用しても違和感なく着用できました。しっかりと耳にフィットしてくれるので、走るスピードを上げても落ちることはありませんでした」とそのフィット感に満足したことを告げた。
『FreeArc』を着用しながらランニングマシンで走ってみせるプロランナーの神野大地氏。
防水性や長時間バッテリーについても評価しつつ、「トレーニング中は周囲の音や自分の足音を聞いて、安全性を確保しながら走ることが重要。その中で臨場感のある音楽を楽しんだり、通話ができるのが便利でした。ランニングがキツイ時にも音楽を聴くことでモチベーションが上がったりすることもあるので、皆さんにも『FreeArc』と一緒に運動を楽しんでもらえたらと思います」(神野氏)
『FreeArc』の製品紹介。バッテリーは約28時間持続する。