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薬九層倍(くすりくそうばい)――。江戸時代、「薬は原価の9倍で売れる」と言われるほどもうかる商売だったようだが、今は新薬の開発に何百億円もの投資が必要な時代だ。グローバル市場で国内外のメガファーマ(巨大製薬会社)がしのぎを削る中、2006年に東京大学発バイオベンチャーのペプチドリームは創業した。基礎研究で得た技術からペプチド医薬品の創薬開発プラットフォームを生み出し、10年を経てビジネスはゼロからイチに前進した。持続的な成長を確かなものにしていく第二創業期にあって、製薬企業としてグローバルに戦っていけるかどうかの正念場を迎えている。