千葉県チーム優勝、第13回科学の甲子園ジュニア 姫路で激闘

Science Portal 2 日 前
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 全国の中学生が理科や数学などの知識や活用力を駆使して競う「第13回科学の甲子園ジュニア全国大会」が兵庫県姫路市で開かれ、千葉県代表チーム(市川学園市川中学校)が優勝した。主催した科学技術振興機構(JST)が14日発表した。

優勝した千葉県代表チーム=14日、兵庫県姫路市優勝した千葉県代表チーム=14日、兵庫県姫路市

 予選である都道府県大会には計2万7474人の生徒が参加登録。各都道府県で選出された6人ずつが代表チームを構成し、計282人が全国大会に臨んだ。12日に開会式、13日に競技を実施。理科や数学などの複数分野に関する知識と活用能力を駆使し、さまざまな課題に挑戦した。筆記競技と2種目の実技競技の得点を合計した総合成績により、優勝は千葉県、2位は神奈川県、3位は愛知県代表チームに決まった。

 共催する兵庫県教育委員会の大久保拓哉教育次長は14日の表彰式で「さまざまな垣根を越えて集まった仲間が助け合い、励まし合いながら答えを導き出す経験こそが、この大会の醍醐味であり魅力。喜びや悲しさをばねに、さらに科学への興味関心を高め、これからも探求心を発揮し、さまざまなことに挑戦されることを期待している」と呼びかけた。

 来賓の松本洋平文部科学相は「チームの仲間と切磋琢磨(せっさたくま)しながら競技に取り組んできた経験や、全国の科学好きの仲間との交流を通じて得たつながりは、将来、皆さんがさまざまな分野で活躍される際の大きな支えになる」と映像であいさつした。

 2020年12月に予定された第8回が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を受け中止。翌年は各都道府県会場で筆記競技のみ実施した。22年の無観客実地開催を経て、23年にコロナ禍前の通常プログラムに戻った。今年は初めて会場となった兵庫県立武道館に、多くの観客が来場。大会の模様はネットで中継された。

 大会は高校生を対象とした「科学の甲子園」の中学生版。科学と生活のつながりに気付き、科学を学ぶことの意義や楽しさを実感できる場を提供しようと2013年に創設された。第14回は来年12月中旬、姫路市で開かれる。

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