レガシーシステムからの脱却を加速させる「AIエージェント」 韓国No.1 UI/UXツール「WebSquare AI」が描く、日本の開発現場の未来

ビジネスジャーナル 5 時 前
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●この記事のポイント
・日本ではUI/UXツール市場が未成熟な一方、韓国では開発の最初にツール選定から始まる。この認識ギャップに着目し、韓国No.1企業が日本参入を決断。
・「WebSquare AI」は生成AI機能で既存システムの画面を自動変換。設計書がなくても、スクショだけでモダナイゼーションが可能に。
・従来開発と比較して1.5倍の生産性向上、大規模案件では50%以上のコスト削減効果。デスクトップからモバイルまで一括管理できる点も強み。
・日本法人は地方銀行を中心に攻略。すでに2社が導入段階、年内確定見込み。中長期で金融機関5〜10件の実績確保を目指す。

明確なUI/UX専用ツール市場が形成されていない日本

「日本には、UI/UXツールというマーケット自体が存在していませんでした」

こう語るのは、2025年1月に設立された株式会社インスウェーブジャパンで営業を統括する日本法人の営業本部 本部長 田 敏吾(ジョン・ミンオ)氏だ。韓国では、システム開発を始める際に「どのUI/UXツールを選ぶか」から検討が始まるのが当たり前だが、日本では全く異なる状況だという。

同社は韓国で20年以上の歴史を持ち、UI/UX開発プラットフォーム市場でシェア1位を誇る企業だ。800社以上、3000件以上のプロジェクト実績を持ち、韓国の大手金融機関をはじめ、製造業、流通業まで幅広い業界で採用されている。

日本市場参入の背景には、明確な実績がある。韓国の大手銀行が日本で展開する金融機関のシステムに導入され、その実績をもとに国内の地方銀行にも採用が広がった。この成功体験が、日本法人設立の決定打となった。

70年代の成功が、今の足かせに

日本と韓国のIT化の歴史には、決定的な違いがある。田 敏吾氏は語る。

「日本は70年代、80年代の高度成長期に、世界で最も早く最新技術を導入しました。ただ、それが長く延命している状況です」

一方、韓国では90年代以降の経済成長期にIT技術を積極的に導入した結果、レガシーシステムの負債を抱えずに済んだ。韓国の大手銀行は10年以上前から「オープン化プロジェクト」を開始し、現在ではレガシーシステムがほぼ存在しない状態だという。

日本の金融機関が抱える課題は深刻だ。少子高齢化による店舗削減、オフラインからオンラインへのシフト、そして膨大なレガシーシステムの刷新——これらすべてを「より安く、より早く、より最新の技術で」実現しなければならない。

生成AIが実現する「1.5倍の生産性」

インスウェーブが提供する「WebSquare AI」の最大の特徴は、生成AI機能だ。

特に注目すべきは「AIスケッチ」機能。既存システムの画面をスクリーンショットするだけで、生成AIが自動分析し、WebSquare向けの画面に自動生成する。設計書が失われ、開発者がすでに引退したシステムでも、この機能を使えばモダナイゼーション(近代化)が可能になる。

「従来の開発手法と比較して、AI機能をフル活用することで約1.5倍の開発生産性が期待できます」(田氏)

加えて、チャットボット形式のヘルプ機能も搭載。「こういう画面を作りたい」と質問すれば、ソースコードまで自動補完してくれる。初心者のエンジニアでも、一定レベルの画面作成が可能になるという。

ここで重要なのは「商用製品だからこその保証」だ。オープンソースのチャットGPTなどでもコード生成は可能だが、誰も保証してくれない。商用製品であるWebSquare AIは、生成されたコードの品質を担保している点で決定的に異なる。

デスクトップからモバイルまで、一括管理

開発生産性の向上は、AIだけではない。

WebSquare AIで開発したアプリケーションは、デスクトップPC、スマートフォン、タブレットなど、あらゆるデバイスに一括展開できる。従来は個別に管理が必要だった各デバイス向けアプリを、統合管理できる仕組みを持つ。

「企業内で運営するアプリケーションのデバイスの種類が多ければ多いほど、開発生産性と管理効率は向上します」と田氏は強調する。

大規模なエンタープライズ案件では、50%以上のコスト削減効果が期待できるという。ただし、小規模案件では費用対効果を感じにくい可能性もあるため、同社は現在、戦略的な価格設定で日本市場への浸透を図っている。

日本市場での勝算——地方銀行を中心に攻める

「今年の目標は、まず日本での実績を作ること」と田氏は語る。

すでに2社が導入段階に入っており、1社はPOC(概念実証)を終えてほぼ導入確定、もう1社はトレーニング中で年内導入が見込まれている。中長期的には、地方銀行を中心に5〜10件の金融実績を確保する計画だ。

金融以外では、製造業と保険業界に可能性を見出している。特に大手保険会社には、いまだCOBOLなどのレガシーシステムが残っており、生成AIを活用したモダナイゼーションのニーズが高いと分析する。

サポート体制も万全だ。日本国内にオフィスを構え、CS(カスタマーサポート)から技術サポートまで、すべて日本語で対応。「クリティカルな問題以外は、日本国内で完結して解決できる体制を整えています」(田氏)

韓国企業が語る、日本市場の特殊性

田氏は前職でも韓国系企業の製品を日本で10年間販売してきた経験を持つ。その経験から、日本市場の特殊性をこう語る。

「日本のマーケットは、ローカライゼーションの完成度によって、どんなに良い製品でも売れないことがあります」

同社は製品の日本語化だけでなく、ドキュメント、サポート、パートナー体制まで、すべてを日本仕様に整えた。現在、プロパー社員4名、韓国本社からの出張サポート4名、パートナー企業の専任エンジニア5名体制で運営しており、今後1年で10名までプロパー社員を増やす計画だ。

AIの進化に合わせた、スピード経営

「AIの成長スピードは非常に早い。ビジネス展開のスピードもそれに合わせなければなりません」(田氏)

同社は来年にも、新たなツール「AIパス」のリリースを予定している。これは、プロジェクト全体を一括管理できるツールで、6000本を超える画面を持つエンタープライズシステムでも、効率的に管理できる仕組みだ。プロジェクトマネージャーの負担も大幅に軽減される見込みだという。

日本のIT業界は、高度成長期に導入したシステムを延命し続けた結果、いま大きな転換点を迎えている。韓国で20年の実績を持つWebSquare AIは、その課題解決の有力な選択肢となるだろう。

レガシーシステムからの脱却は、もはや「やるべきこと」ではなく「やらなければ生き残れないこと」だ。AI時代の開発現場は、確実に変わり始めている。

■株式会社インスウェーブジャパンについて
韓国でUI/UX開発プラットフォーム市場シェアNo.1を誇る株式会社インスウェーブの日本法人として2025年1月に設立。親会社は2002年創業、20年以上の歴史を持ち、800社以上、3,000件以上のプロジェクト実績を有する。韓国の大手銀行をはじめ、製造業、流通業まで幅広い業界で採用されている。主力製品「WebSquare AI」は、生成AI機能を搭載したUI/UX開発プラットフォームで、レガシーシステムのモダナイゼーションを効率化。日本では地方銀行を中心に展開し、すでに複数の金融機関での導入実績を持つ。
・本社所在地:東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル2階
・代表者:代表取締役社長 金 星空(キム・ソンゴン)
・サービスサイト:https://www.inswave.jp

(文=BUSINESS JOURNAL編集部)

※本稿はPR記事です。

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