
全国の交通系ICカード(写真:筆者撮影)
Suicaをはじめとする「交通系IC」が、鉄道・バスで一斉に使えなくなる――。そんな事態が昨年11月、熊本県で起きた。かわりにクレジットカードによる「タッチ決済」が導入される予定であるものの、これまでの交通系IC利用者は戸惑いを隠せない。
実は、こういった事態が今後とも各地で起きる可能性がある。なぜ地方で「交通系IC撤退」は起こるのか、都市圏では「Suica」が使えなくなる日が来るのか? 検証してみよう。
「交通系IC全撤退、タッチ決済切り替え」なぜ熊本で起きた?

熊本市のバスターミナル「サクラマチクマモト」(写真:筆者撮影)
熊本県の鉄道・バス5社(産交バス・九州産交バス・熊本バス・熊本電鉄・熊本都市バス)は、2024年11月をもって全国共通の「交通系IC」対応を中止した。その代替手段として、クレジットカードによる「タッチ決済」が2025年2月24日から導入される。

熊本市でのタッチ決済導入の詳細 熊本市資料