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現在放送中のTBS系ドラマ「日曜劇場『御上先生』」は、文科省官僚の御上孝(松坂桃李)が、私立隣徳学院3年2組の担任教師になり、令和の18歳と共に日本教育に蔓延る腐った権力へと立ち向かう、という大逆転教育ストーリーです。このドラマでは、実際の教育に関する問題も取り上げています。そこで、短期連載として、ドラマの教育監修も行っている西岡壱誠氏が、実際の教育現場への取材も踏まえて、このドラマから得られる教訓について解説します。
推薦入試ではコンクール受賞を加味する場合も
御上先生第5話では、ビジネスコンテストの様子が描かれました。ビジネスコンテストに関する明確な定義が定まっているわけではありませんが、主に高校生や大学生向けに行われているもので、新しいビジネスのアイデアや、起業に関するプランについて考えるというものです。正確な数はわかっていませんが、30以上のビジネスコンテストが日本に存在していると言われています。
ビジネスコンテストも含めて、現在、高校生のコンテスト・コンクールに対する需要は大きく高まってきています。
というのも、最近は大学入試の形態が大きく変化しており、ペーパーテストで合否が決まる一般入試よりも、総合型選抜や、学校推薦型選抜など、コンテスト・コンクールの受賞経験も加味して合否が決まる入試のほうが主流になってきています。
いちばん有名なのは日本政策金融公庫「高校生ビジネスプラン・グランプリ」ですが、2024年度の実施の会においては5000件以上の応募が集まったとのことでした。
模試でいかにいい成績をとっても、一般入試では加味されませんが、ビジネスコンテストで結果を残せば、それがそのまま推薦などの大学入試に生かすことができる場合もあるわけですね。